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定例 第4回 一般質問


やっと、二度目の質問を終えることが出来ました。
2回目ですが、なかなかうまくいかないもので、暖めていた題材も、事前の調査で質問にならなかったりで、今回は時間も1分以上残してしまいました。
市長の返答も、「映画祭」「映画製作」「マーケティング」については、まったく刃が立たなかった感じです。
500万円で映画が出来るのだから安いものだと思ったのですが、残念、しかし、賑わい作りには良いアイテムだと思うので、何とか実現したいと考えております。

 

それでは、質問の全文です。

平成23年度、定例 第4回市議会にあたり発言の機会を頂きましたので「会派みらい」の一員として質問させていただきます。

 今年は「想定外」だとか「観測史上初」といった言葉を良く耳にしました。多数の尊い命と大切な生きるすべを奪った災害は、今なお多くの人々に、不自由な生活を強いており、一日も早い復興を願うものであります。

 そこで、災害対策についてお伺いします。現在本市では津波に対してのハザードマップを作成中とのことですが、その進捗状況と今後の工程表をお教え頂きたいと思います。
また、津波も水害の一つと考えれば、洪水も同様の事が言えます。
金沢市内を流れる、浅野川は3年前に氾濫を経験しました、都市整備の観点から言えば、浅野川と犀川は、100年確率の治水安全度になっているのですが、「絶対に氾濫しない」と言う事は無いという現実を、実際に感じさせ られる出来事になったのではないでしょうか。
本市ではこの2つの河川のほかに、安原川、森本川、金腐川、伏見川、高橋川が現在10年確率の治水安全度であり、安全度を高めるために、県によって整備を進めておられるとのことです。
また、これらの市内を流れる河川は概ね国道8号線を境にいわゆる天井川となっていると聞いております。
そうであれば、こうした、天井川にあたるエリアは海抜もそれほど高くはないので、一度氾濫すると排水に時間がかかるのではないか、タイの洪水の状況と同様の経過をたどるのではないかと、不安を拭えません。
また、上記の河川のほかに排水用としての水路や雨水幹線などの、整備を進めておられますが、現在の整備状況と、今後の治水の進め方を、お伺いします。
現計画では、それらの河川の流域全体に1時間で50mm以上の雨が降り、計画した流出係数以上であれば「氾濫する」ということになります。
都市整備が進み、宅地化によって、これまで調整機能を持っていた、田、畑の減少から降った雨の流出が速くなることによっての氾濫も、考えられるのではないでしょうか。
このような宅地化等で開発されたのちに、流出係数の変更などがあるのかどうか、また、宅地化によって整備された排水路や雨水幹線が、影響を与えないのか、その、対策や排水計画についてもお伺いします。
市民は、大きな堤防に包まれた川が氾濫するとは、感じておらず、これまでの行政を当然のこととして信用していますので、充分に整備・検討された災害対応お願いしたいと思います
また、緊急時に対応する協力業者ですが、昨今の建設不況により協力業者の数が減っていると聞いております。以前質問しました「除雪」に関しても協力業者が減少傾向にあると伺いましたが、緊急時対応の協力業者数の推移がどういう状況になっていのか、また、大雨の時には夜間の待機や土嚢の備蓄など、市民の安全を守ることに協力してきた、緊急時協力業者の減少を、どうとらえるのか、災害時に影響が出ないよう、どのように対応されるのか、お伺いします。
関連し、国土交通省のホームページの、台風12号の災害事例を公表している部分に、奈良県吉野郡麦谷があります。 ここは、集落の上流側の谷に5つの砂防ダムが完成していたため、多くが被災した中で、災害を免れた事例として掲載されていました。
報道等で見られる無惨な被災地の中での明るい情報であり、まさに防災が機能した手本と言えると思います。
最新の市内の「土砂災害避難地図」を拝見しましたが、災害になる「前」にどのような対策がなされているのか、市長のご所見をお伺いして、このテーマの質問を終わります。

つぎに、北陸新幹線開業準備について幾つかお尋ねします。
先日「県別の幸せ度ランキング」の発表があり、トップ3が北陸3県で、金沢のある石川県は3位と、これまでの施策が間違っていなかったということを、評価されたものと素直に受け止めています。
このランキングは「国民総幸福量」と言う「ブータン王国」の施策を参考になされた、もののようです。ただ、本家「ブータン」では、客観的評価だけではなく、2年ごとに聞き取り調査を実施しているようで、67万人の人口の中から8000人を対象に1人あたり5時間の面談を行いデータ収集するのだそうです。
くわえて、都市間交流で訪問致しました豊田市では、人口規模が42万人と金沢と同程度の都市でありますが、毎年6500人のアンケートを実施しているそうです。このことによって、美術館の整備を初めとする市政にかかわる事項について、市民の重要な意見を吸い上げられていると、伺いました。
現在市長は「ともに考えよう まちづくりミーティング」と題して市民の声を集めていらっしゃいますが、もっと多くの情報を得るための、手立てを講じてみてはいかがでしょうか。
県外に住む私の知人が「金沢は大変良い物を持っているのに活用できていない」と言うのです。彼は金沢で生活していたこともあり、金沢の良さを十に分かっているので、この言葉が出るのだと思います。
市長は、日頃より市のトップセールスとして営業活動に取り組んで居られますが、もっと多くの分野や地域を対象に広げることも大事だと考えます、こちらからの一方的な発信に加え、県外、国外から、金沢はどう見えているのか、どんなものに期待しているのか、調査してみることも必要ではないでしょうか。
おそらく、新幹線の計画段階では調査されていたのではないかと思うのですが、何年も経過すれば、実状とずれが生じてくると考えられ、あと3年で開業するという時期だからこそ、最後のチャンスととらえ、あらためてマーケティングを行う必要があると思いますが、市長はどのように考えておられるのか、お尋ねいたします?
県では新幹線開業に向け、開業PR戦略企画検討会を立ち上げ、JRと観光事業者を巻き込んでの、準備に取り組んでいるようですが、本市の取り組みはどのように進めておられるのか、お伺い致します。
また、先行開業した青森や九州新幹線は「デスティネーションキャンペーン」を導入しているようです。
このキャンペーンはJR6社と自治体と観光事業者が一体となり、開業後も続行可能な、全国のJRグループの協力を得られるという、JR関連では、日本最大の大型観光誘客事業であります。
県は、この「デスティネーションキャンペーン」も開業キャンペーンの柱に位置づけ、専任者やスタッフの増員など組織の強化を図られるとのことですが、本市では現状で充分と考えておられるのでしょうか、強化を考えておられるとすれば、どのような組織形成となるのか、そして、県との連携はどのように考えておられるのか、市長の御所見をお伺いします。

次に、にぎわい創造について、お伺い致します。
先日、卯辰山麓地区が、国の重要伝統的建造物群 保存地区として、新たに認定を受けました。1市での認定数では京都と萩の4か所認定に次ぐ3か所の認定を受け、観光都市として大変評価されるべき出来事だと思います。
古街並みの保存は、観光金沢には大切なことだと思いますが、保存をする上で、今後どのように活用していくかが、大きな課題であると考えます。
私の好きな映画の一つに「舞妓ハーン」という映画があります、ストーリー自体は京都の内容ですが、映像には主計町や東茶屋街などが多く、映し出される映画です。
「利家とまつ」や「武士の家計簿」のようにストーリーまるごと金沢でなくても、撮影場所が金沢というだけでも、我が町金沢への親近感が湧いてくるものです。
そこで、実際に映像に出てくる場所に「ロケ地案内の看板」などを、設置出来ないものでしょうか、市内至る所にあれば、観光客の方にも新たな興味になると考えますが、市長のお考えをお伺い致します。
過日、議会の姉妹都市交流団の一員として訪問した全州市は、映画を町おこしのアイテムとして、国際映画祭を開催しているとのことでした。
全州市は金沢の街並み保存を手本に、街並み整備をする一方、その街並みを映画のロケ地として紹介し、世界規模の映画祭を開いており、この分野では相当先を走られている感じがしました。
そこで、伝統的建物の街並み、新しい街並み、いまだ残る田園風景、そして、海も山もすぐ近くにある金沢から、県下ほかの市町村も巻き込んで、国際的な映画祭にしてはどうか、と考えますがいかがでしょうか、お伺い致します。
あのハリウッドは砂漠の中に出来た町で、雨にあこがれていたので、雨のシーンが多くあると聴いたことがあります、雨、雪は
「金沢の厄介なもの」というイメージがありますが、これならば雨の多い金沢でも、雨、雪を有効利用出来るのでは、と考えますがいかがでしょうか。
先日行われた泉鏡花文学賞を拝見させて頂きましたが、受賞者には著名な作家のお名前が並んでいました。
たとえば、この「泉鏡花文学賞」の受賞作品を映画化するというのは、いかがでしょうか。
開催回数39回の伝統を持つ文学賞の受賞作品が、全篇金沢ロケの映画で、この映画を中心とした映画祭ならば、「文化の街」金沢にとって強力なアイテムになると思います。
そうなれば、「泉鏡花文学賞」にも、また違った進化があるのではないかと考えます。
現在、氷見市では市内を舞台にした映画を製作中で、監督は「高峰」や「さくら、さくら」などの映画を撮られた、市川徹監督、この監督は、ロケ地に限らず、エキストラの市民参加など、地域の協力によって、低予算の映画つくる手法を使う映画監督として知られております。
ぜひ、金沢市のバックアップで、鏡花文学作品の映画化を実現し、先ほど述べた、多くのロケ地を作るとともに、現行の金沢映画祭との連携も視野に要れ、鏡花文学作品を中心に国際映画祭を、イベント化できないものか、お伺いしてこのテーマを終わります。

 次に、公共交通についてお尋ね致します。
長びく経済停滞の影響を受け、スーパーの廃業や再編により、地域から撤退する店も増え、私の近くでも「歩いていけるスーパーが無くなった」と言う、お年寄りがいました。
以前も質問致しましたが、市長が想像する以上に、郊外の住宅団地には「買い物難民とその予備軍」と言えるような高齢者が多く存在し、何かしらの公共交通を待望する声を、本当によく耳にします。    
とりわけ、フラットバスの走る中心地と比べると、路線バスも少ない郊外の市民の「不公平感」は相当鬱積していると感じます。
そこで、現在本市にて、買い物弱者を支援する事業が試験的に行われておられますが、その課題についてお伺いします。
この事業では幾つかの、団体の参入希望者があるようにお聞きしましたなかで、他の自治体と同様に、大まかに商品配送型と人員輸送型の2つの方法に分けられるとの前提でお尋ねします。
この事業のうち、商品配送型については現在すでに運用されておられるようですが、現在の進行状況やどのような「反響」があるのか、お伺いするとともに、実施エリアが、かなり限定されているように思いますので、今後の広がりの予測についてもお尋ね致します。
また、人員輸送型に関しては、買い物弱者として、支援を希望している市民と、地域に貢献したいと考える事業者を、つなぐサービスとして、現行の交通網で行き届かない部分をカバーすることのできる事業だと考えますので、うまく発展させて頂きたいと思いますが、この人員輸送型支援についての、現時点での進行状況をお伺い致します。
現行法では、道路運送法上、運送事業者でなければ参入出来ないことは理解しておりますが、参入を希望する、事業者の中には、「地域の福祉に貢献したい」と考えている事業者もあったように聞いており、大変残念であります。
せっかくの事業ですが、認知度も低く、支援を希望する市民がサービスを受けられていないことも重ねて残念で、事業の周知と、運送事業者の更なる参画を促す取り組みが必要であると考えますが、いかがお考えか、市長のご所見をお伺いしてこのテーマを終わります。

最後に、城北地区の整備についてお尋ねします。
なかなか整備の進まない「城北市民運動公園」ですが整備の進行状況と、今後の日程がどのようになっているのか、お伺いします。また、海側幹線についてですが、地元では地域集会を重ね、受け入れのための準備をしております。地元が待望する「大河端、福久間」の進捗状況をお聞きして、私の質問を終わります。