むぎた徹のオフィシャルウェブサイト

9月定例月議会 一般質問


2016.9.14 一般質問(2人目)
質問の内容です、一問一答形式なので、文としては変な形ですが
img_2637a

・インターナショナルブランドホテルについて

提案説明にもありましたし、これまでの議会でも市長自身がかなり思い入れて取り組んで来られていると感じています、「インターナショナルブランドホテル」について、であります。
 「ハイアット・グループ」の新しいブランド、「ハイアットセントリック 金沢」ということで、2018年に開業予定の銀座店に続いて日本で2番目の開業となり、「ハイアット・グループ」の中では、特別、高級なランクでは無いようですが、新幹線開業以来本当に多く見かけるようになった、外国人観光客には安心できる、金沢初の外資系ブランドホテルとなります。
 これまで金沢では見かけなかった、低層部で繋がった、ツインタワーの形式で中心部には、地域と共同でイベントが開催できるなど、情報発信機能を持った拠点として、にぎわいの創出にも一役買ってくれる事を期待するものであります。
 さて、このインターナショナルブランドホテルですが、5月の総務常任委員会では、公募型プロポーザルによる、事業予定者の選考と、その後のスケジュールについての報告があり、その中では、8月10日に私有財産売買仮契約締結の予定ともされていました。
 6月の議会でもスケジュールどおりと、市長の提案説明がありましたし、8月17日の総務常任委員会でも優先交渉権者の決定などの報告がなされていましたが、8月10日の契約締結予定日が過ぎても契約されていなかったようで、8月27日に「予定地から有害物質が検出された」と新聞報道がなされました。
 それによると、6月に行われたボーリング調査で、ヒ素や鉛の化合物が検出されたとの事でした。 とすれば、8月17日の委員会で報告されるべきだったと思うのですが。

① まず、このボーリング調査は、いつ実施されたのか、お尋ねします ?

② その調査の結果が出たのはいつごろか、お聞きします ?

③ 仮契約が延期された事についてはそれが原因なのか、お聞きします ?

④ この土壌汚染は地下水への影響はないのか、お聞きします ?

⑤ 今議会の補正予算に、ホテル周辺の交通対策や歩行空間の確保、汚染土壌の除去等の検討として、2000万円が計上されていますが、検討の段階であるならば、この後対策として、この他にも費用がかかった場合、引き渡しまでに追加として費用がかかるのか?

⑥ 国税庁の路線価図によると、この当該地の路線価は平成27年で16万円となっており、この路線価から想定される評価額は、概ね21万円となります。これでいけば本市としてはありがたい金額になるのですが、今回提示の売価30.5万円の算出根拠をお尋ねします?

⑦ オープンを2020年としているが、東京オリパラに間に合うとは思うのですが、事前キャンプに間に合うのかお伺いします ?

今回の契約の中で、開業後20年以上はホテルを含めた収益事業を継続する事を取り決めている点は大変評価できるので、20年と言わず、長く続くことを願います。

・ぽい捨て等防止条例について

 本市のぽい捨て等防止条例は、平成24年4月に施行され、4年が経過していますが、全国的に施行されているポイ捨て条例より、包括的な条例となっていて、飼い犬のフンや受動喫煙にも触れた、マナーに重きをおいた条例になっていると思います。
この間、重点区域も、金沢駅、武蔵ヶ辻、香林坊、兼六園、東茶屋街、武家屋敷などが指定され、拡大もされてきており、訪れる来街者の中に、「街がきれいですね」と言ってくれる人がいる、など、これと言って特別なことはしていない自分にとっても、ちょっと町を誇らしく思える部分に影響のある条例なのかと考えます。

① さて、この条例には、過料を課す一面もありますが、4年が経過し、過料などを含め、運営面で問題点などは無いのか、また、今後重点区域を広げていく考えはあるのか、お伺いします?

今ほど述べたように、誇りに思える条例があって、市民の皆さんからもご協力を頂いている状況の中で、この条例を活かして、今後進められる「オリパラ」キャンプ地誘致に、この条例を大きく取り上げてはいかがでしょうか。
 先般、飲食店等に対し、受動喫煙防止対策のアンケート調査を行ったそうですが、全面禁煙としているところは、3割強で、特に何もしていない所も3割程度との結果のようでした。
 
② オリパラキャンプ地となれば、多くのいろいろな方々が訪れる中で、禁煙だけを謳うのではなく、金沢らしい分煙を進め、金沢らしい分煙をオリパラキャンプ地誘致の売りにできないかお聞きします?

・友好交流都市について

 北陸新幹線も開業2年目となりますが、若干落ち着いた感はあるものの、新幹線の利用者数は開業前の平成26年度と比べ、平成27年度は3.0倍、平成28年度も4~6月末までで2.9倍と好調を維持しており「金沢一人勝ち」と言われています。
これまで取り組んできた、北陸新幹線や北陸・東海北陸自動車道、小松・のと空港などの交通基盤の整備が充実してきたことが結実しているといえます。
また、歴史・文化・芸術を交流人口の拡大を目的として、観光交流都市協定や友好交流都市協定、集客プロモーションパートナー協定などを、10都市と結んでいて、提案説明にもありましたが、来月には東京都目黒区と友好交流都市協定の締結に向けた覚書を交わすと、されています。
今回提案の目黒区との協定も、加賀藩前田家16代当主利為(としなり)が建てた国重要文化財の「旧前田家本邸」が在ることなどを縁に、文化や音楽、スポーツ等の活動を通じた交流促進が目的に上げられています。

① この目黒区との締結で、11都市目なりますが、友好交流都市はいくつぐらいが適当とお考えか伺います。

② これらの都市間の交流事業について、どのような関係を理想としますか。

 開業2年目ながら、まだまだ新幹線効果が続いていると言える、外から内への「インバウンド」が好調なこの時期に、内から外への「アウトバウンド」を推進すべきだと考えます。
 私の周りでも、北陸新幹線に乗りたい遠見いながら、機会がなくてまだ乗っていないという人も多くいます。そんな人達に向けて、たとえば「板橋区」や、今回締結予定の「目黒区」へ行くのも、新しい機会となり、「アウトバウンド」への格好の機会になるのではないでしょうか。
 金沢市民が「友好交流都市に行ってみたい」という気運を盛り上げることも必要と考え、市民がよその都市へ行き、感じてくる事は、また違った意味で本市の良さや悪さに気づいてもらうことも良い機会になると思います。

③ そのために、例えば、友好交流都市の施設の割引制度など、金沢市民が友好交流都市に出向くきっかけとなるような、提案が必要と考えますが如何かお伺いします。

・公共の施設について

 私の子供達が、小学校時代に地域のミニバス、ミニバレーに所属していたことで、今でもそれらのOB会には参加をさせて頂いているのですが、そのOB会では、毎回「体育館を作って」と、言われ、同様な「お世話」をしてきた私としても、この願いは良く理解できます。
 なぜなら、所属していたクラブは年間約130試合をこなすクラブで、ほぼ毎週、大会や練習試合に出掛けて行くのですが、大会に招かれるばかりでは悪いので、お招きする大会を考えます。
ここで問題なのが、小学校の体育館では1コートしか取れませんので、本市の体育館を探すのですが、どこの体育館もほぼいっぱいとのことで、このクラブでは、津幡町の総合体育館で1回、河北市の体育館でもう1回と、金沢市内のチームでありながら、よその市町の体育館で開催している現状から、体育館を望む声をご理解頂きたいと思います。
 また、地域の公民館での事ですが、今年で52回数え、参加者も多くて地域でも好評な、バレーボール大会があります。 
ここ十数年は毎年、同じ月の同じ週の日曜日の開催してきた「バレーボール大会」の日程を、使用する体育館の日程調整会議の中で「新規のグループも使用したいので、日程を変更してもらえないか」と言われるといって、困っていました。
 
① こうした現状に対し、市内の体育館は量的に足りていると、考えるかお伺いします ?

現状では体育館は不足していると考えていて、その解消法の1つとして、スポーツにも音楽にも、使える多目的なイベントホールの設置を提案したいと思います。
 本州の日本海側で1万人規模のイベントホールといえば、現在新潟の「朱鷺メッセ」と福井の「サンドーム福井」の2箇所しか無いようです、新潟の「朱鷺メッセ」は、平面の会場ですので、イベントといっても体育競技会場や音楽会場としては、不向きと言えます。
 もう一箇所の「サンドーム福井」ですが2年後の福井国体の体操の会場となりますし、コンサート会場としては有名で、1万人規模のライブイベントが年間10件程度開催され、今年は「嵐」「パヒューム」「ドリカム」などの有名アーティストが来ています。
 東京でイベント関係の仕事をしている知人が、言うには「金沢に1万人規模のホールができれば、ジャニーズ関係はサンドームでなく、絶対金沢でやる」と言っていますし、「アーティスト自身も金沢なら受ける」と言っているそうです。
 
 金沢では、現在1万人を収容出来るホールはありません、多くても県の産業展示館の4号館で、6,000人程度となっていますから、MICE関連事業についても、常設で6,000席のホールは大変有意義に活用できると思いますし、それに適していると思われる場所を紹介します。
そこは、海側幹線という大きな道路が整備されることによって出来る、農業に向かない環境になりながら、農業を続けなければいけないという悲しい地域であります。
市長は「北部ばかりには…」とおっしゃいますが、これまで北部が置いてきぼりだっただけで、2つぐらいあっても不公平感は無いはずですから、ぜひこの地域を候補地に上げて頂きたいと思いますので、そこを想定して考え、比較します。
特急の一部しか止まらない、武生駅から鯖江駅へ乗り継ぎ、鯖江駅から1.5km
関東、関西方面からはどちらも終点となる、金沢駅から森本駅へ乗り継ぎ、森本駅から1.5km
どちらも最寄り駅から歩いて15分くらいでしょうし、宿泊先も金沢のほうが多いはずです。
車なら、福井は鯖江インターから5分、一方この地域では、バイパス8号線と海側幹線の結節点で金沢東インターから1分というか、ほぼインター直結になると思いますので、比べるまでも無いと思います。

② 金沢にも1万人規模のイベントホールの建設は出来ないかお伺いします ?

・入札制度について

 地方創生と言われ大きな額の補正予算がついていましたが、今年度は落ち着いて来たようで、それに合わせて、建設業界も少し落ち着いてしまっているように感じます。
私はこれまで、公契約条例の導入について、取り組んできましたが、公契約条例と入札制度の境界点は、落札率が90%だというふうに言われていることから、検討も含めお伺いします。

① 昨今では、落札率が90%に近い物件も有るようですが、まず、平成27年度の入札の状況として、入札件数、落札率、最低制限価格での落札件数を、お聞きします。

② この最低制限価格での落札の中で、くじ引きは何件だったでしょうか

③ それらのくじ引きには平均何社が参加しているのでしょうか

今年度から電子くじの導入により、事業者からも「いちいち役所まで来なくてよいのは楽になった」といわれていて、これまでのように、監理課の前に大勢の人が並ぶ事や、「役所まで来て、くじに外れたら全然仕事する気にならん」という声は聞かなくなりました。
 しかしながら、積算の正確化に対し、それぞれが必死で取り組んだ挙句、同額の会社が十数社いて、1千万円もする物件をくじで決められる事は、釈然としないものがあることは理解できます。

④ 1000万円を超える物件を十数社によるくじで決められることを、どうとらえるか?

 正確な積算のため、100万円を超えるソフトを導入するなど、正確性を高めている事業者の努力を評価するために、端数処理を100円単位にすることができないでしょうか。
100円単位にして、積算の精度を上げることで落札候補者が、十数社から数社になれば、各々の事業者の努力が評価される事になると思いますが、端数単位が100円にならないか伺います?

⑤ また、努力の評価と言った意味で、現在、工事を終えると工事成績を点数にして評価されていますが、そこでの評価は次年度の入札審査について、若干の評価があるだけで「良い工事をして良い点をとっても、メリットが感じられない」これでは「良い工事をしようと思えない」とも言われています。
先ほどの、積算技術についてもそうですし、良い成績の工事をした事業者には、直近の入札案件で評価されるような仕組みが出来ないものか、お伺いします。

・家庭ごみ有料化について

 地元の説明会に参加しましたが、説明は、有料化を進めるための取り組みを淡々と説明するだけで、説明する側と聞く側が全然違うところを見て、向き合っているように感じました。
 地域の皆さんと話していると、まず、「ごみ減量化と言いながら、一生懸命仕分けしていたプラスチックごみをわけなくていいように変えて、ごみを増やしているのに、つじつまがあわない」と言われます。
このように、市民は現状すら正しく認識していないのに、数段飛ばしての「有料化」は、無理があると思います。
 説明委員として、直接向き合ってきた職員の皆さんの感想も取り入れて、もう一歩下がった説明にしていった方がよいのではと感じました。

①  減量化と有料化という、違ったテーマを一緒にしてはいけないのではと、感じたのですが、変更はなされないのでしょか?
 
②  増収分をゴミ処理に充てる方が、市民の理解が得られると思うのですが?