次に、「木質ボイラーについて」です。
質問の大テーマには有りませんが、城北市民運動公園に出来るプールの熱源についてになります。
昨今の再生エネルギーの導入に大きく関わってくる、事象だと考えています。
金沢市では6割ですが、日本の国土では約7割が森林だそうです。
(昨日の北国新聞の木質エネルギー関連の記事にも60%が森林と書いてありましたが、私の質問と重複してましたね)
戦後の高度成長期に刈りつくされた後の植林により、40年以上かかって蓄積されている森林が、荒廃して宝の持ち腐れ状態のようです。
一時期は、コスト競争に負けていたようですが、現在は「国産の杉」が「米国のツガ」の半値程度になっていたり、かつ、欧州の林業主要国オーストリアでは林業従事者の人件費が1日あたり3万円超と日本の倍近くあるそうです。
このように、これまで言われてきた「日本の林業にはコスト競争力が無い」とは言えないようになってきています。
県でも「里山」の整備に支援をしているようですが、需要が無い為かなかなか進みません。
ところで、この「里山」も日本固有の文化で「手を加えた自然」のことなのですが、外国では自然とは「手つかずの自然」のことになるようですので、文化という意味からも守っていかなければと思います。
逸れましたが、この蓄積された木材資源を活用しない手は無いと思いますので、需要の根源を作り出すことが、重要だと考えています。
さて、以前のページ(https://www.mugita-toru.info/1198.html)にもありますが、岩手の「ホットスイム」です。
こちらの熱源が「木質チップ」で本当に1日2台のチップでプールを運営していますし、灰も出ないのです。
この時の視察で燃料供給元に重油相当の額を払っていると聞き、それが年間2千万円を超えていたこと、これだけあればチップ製作工場が一軒成り立つのではないかと思いました。
需要を待つ山、雇用を求める林業(一般)、温室効果ガス削減、再生可能エネルギー、化石燃料の価格上昇傾向
上記の事を踏まえると、「木質ボイラー導入」は絶対必要だと考えます。
左の写真、左が「ペレット」、右が「チップ」、 隣接する木材工場